第9回 研修会報告

重複障害のリハビリテーション

MIRSの第9回研修会が仙台青葉学院短期大学で開催されました。

 今回は「重複障害のリハビリテーション」をテーマに村上賢治先生(仙台青葉学院短期大学)よりご講演を頂きました。村上先生には重複障害の現状や特徴といった概念から、重複障害のリハビリテーションのポイントや注意点について具体的に説明して頂きました。

 また、前田里美先生(総合南東北病院)と合田尚弘先生(東北医科薬科大学病院)のお2人には症例報告をしていただきました。前田先生からは心不全と腰椎圧迫骨折の症例を、合田先生からは呼吸器疾患を既往に持つ心臓手術後の症例に対し、注意すべきリスク管理と、リハビリのアプローチの方法を実際の臨床を通して紹介して頂きました。

 講演・症例報告後には活発な質疑応答も行われ、大変活気のある研修会となりました。ご参加いただいた受講生の皆さま、講師の先生方には感謝申し上げます。



第8回 研修会報告

心不全における栄養と嚥下


 MIRSの第8回研修会が仙台医療センターで行われました.

主要演題テーマは「心不全における栄養と嚥下」として,仙台医療センターの横田純一先生より,ご自身の学位論文の内容についてご講演いただきました(Yokota J, et al. PLOS ONE. 2016).臨床に落とし込んだ形で,大変わかりやすくまとめていただき,受講生の皆さんと活発なディスカッションをさせていただきました.次回の報告が楽しみです.

また,東北医科薬科大学若林病院の佐藤直樹先生より,「気腫合併肺線維症(CPFE)患者さんの入院期リハビリテーション」として症例報告がありました.複雑な病態ならびに社会背景をお持ちの患者さんに対して,丁寧に経過を追いながら在宅・社会復帰まで導いてこられたご経験を通して,臨床で問題となる共通のポイントについてディスカッションをさせていただきました.

最後に,仙台医療センターの髙橋蓮先生から,施設紹介として20195月に完成・移転した新たな仙台医療センターについて,自身が取り組まれている心臓リハビリテーションを織り交ぜながらご紹介いただきました.お若い先生ですが,普段から心臓リハビリテーション学会で積極的な報告をしながら,本研究会の運営にも積極的に取り組んでいただいております.

このように大変有意義な研修会となりましたのも,お暑い中,お集まりいただきました受講生の皆様,講師の先生方のお陰様でございます.誠にありがとうございました.

次回は,20191123()に開催予定として,早速準備に入っております.講師に青葉学院短期大学の村上賢治先生をお迎えし,「重複障害のリハビリテーション」と題しまして,重要なポイントを解説していただきます.今後の本ホームページでご案内をさせていただきます.

この会を通して皆様と臨床・教育を中心として,日頃の些細なことから,最新のトピックスに渡るまで,気軽に情報交換・ディスカッションをさせていただき,最終的には患者さんや学生に向けて有益なアプローチができたらうれしい限りでございます.

 

次回も,皆様のご参加を心よりお待ちしております.

仙台医療センター

横田 純一 先生

東北医科薬科大学若林病院

佐藤 直樹 先生

仙台医療センター

髙橋 蓮 先生



第7回研修会報告

神経筋疾患の呼吸リハビリテーション up-to-dateと気道クリアランス


 MIRSの第7回研修会を東北文化学園大学にて行いました。

研修会では82名と沢山の方々にご参加いただきました。今回は、神経筋疾患の呼吸リハビリテーション分野にて第一人者であり、今なお第一線でご活躍されている国立病院機構八雲病院の三浦利彦先生にご講演いただきました。先生には世界のガイドラインを提示していただきながらNPPVやMI-Eの有用性を、また最後にはMI-Eのデモストレーションも実施していただきました。

 病院や施設、地域には咳や排痰が出来なくて困っている方がたくさんいます。三浦先生のご講義から、対象者のためにできることはまだまだあるのではないかとのメッセージを頂戴したと思っております。この場をお借りしまして、熱ご講演頂きました三浦先生、ならびにMI-Eを使用させていただきました㈱フィリップス・ジャパン様には厚く御礼申し上げます。


第6回研修会報告

ーコンディショニングの基礎と実践ー


 MIRSの第6回研修会を東北大学病院にて開催しました。

 今回は,「コンディショニングの基礎と実践」をテーマに新國悦弘先生(東北大学病院),藤原裕太先生(東北医科薬科大学 若林病院)よりご講演を頂きました。

新國先生より,コンディショニングの定義や考え方,コンディショニングを行う上で必要なフィジカルアセスメンや,具体的な手技の一つとして「呼吸筋シクソトロピー」を実技を交えながら紹介させて頂きました。また,藤原先生より症例を提示していただき,症状に合わせたコンディショニング手技の選択方法を紹介して頂きました。

 講演後は,質疑応答も活発に行われ,非常に充実した研修会となりました。年始のお忙しい中,講師を務めて頂きました先生方,また研修会へご参加頂きました先生方に感謝申し上げます。


第5回研修会報告

ーがん患者に対するリハビリテーションの基礎と実践ー


MIRSの第5回研修会を仙台医療センターにて行いました。

今回は、「がん患者に対するリハビリテーションの基礎と実践」をテーマに敦賀肇先生(仙台医療センター)と阿部順先生(宮城県立がんセンター)にご講演頂きました。敦賀先生よりガンリハの基礎として疾患の定義やガンリハに対する制度の変遷・業務管理など多岐にわたってご講演頂きました。阿部先生からは実際に担当された症例を多く提示いただき具体的な介入方法を丁寧に講演頂きました。

 

 講演後には、東北大学病院の新國悦弘先生より施設紹介をいただき、東北大学病院でのリハビリテーションの取り組みなど大変興味深いお話を伺うことが出来ました。講師を務めていただきました先生方、またご参加いただきました33名の先生方にも感謝申し上げます。



第4回研修会報告および第2回総会報告

ーコメディカルは心疾患とどのように向き合うべきかー


講師 近藤 和夫 先生

(北光記念病院)

 MIRS(マーズ)の第4回研修会を東北文化学園大学にて行いました。研修会では73名と沢山の方々にご参加いただきました。ありがとうございました。

 今回は、日本心臓リハビリテーション学会評議員の近藤和夫先生にご講演をいただきました。先生には高齢社会を迎えて急増している心疾患患者の現状や、今後病院や施設を問わず心疾患と向き合ってはいかなくてはならないことなどを豊かなご経験の中から我々に多くの示唆を提示していただきました。この場をお借りしまして、ご講演頂きました近藤先生には厚く御礼申し上げます。 

 また、研修会後には第2回MIRS総会を行い、事業報告・計画、決算報告、予算案を承認いただきました。総会までお付き合いいただきました会員の皆様に感謝申し上げます。



 次回は2018年9月8日(土)の開催を予定しております。内容は今後HPにてアナウンス致します。皆様方のご参加を心よりお待ちしております。


第3回研修会報告

ーその人の「暮らし」に寄り添う地域リハー


 MIRS(マーズ)の第3回研修会を仙台医療センターにて行いました。
 今回は一般社団法人リプラスで多くのメディアにも取り上げられております橋本大吾先生に「その人の「暮らし」に寄り添う地域リハ」を講演をいただきました。医療と暮らしをいかにつなげて地域を作っていくかという課題に対して実例を交えながら丁寧に講演頂きました。参加いただいた約35名の皆様にこの場をかりて心より感謝申し上げます。
 次回は2018年4月14日(土)に心臓リハビリテーションの講演会の開催を予定しておりますので皆様方のご参加を心よりお待ちしております。

橋本大吾 先生(一般社団法人リプラス)


第2回研修会報告

ー呼吸・循環器リハビリテーションー


宮城県内部障害リハビリテーション研究会の第2回研修会を東北大学病院にて行いました。東北文化学園大学の髙橋一揮先生より「呼吸生理と呼吸リハビリテーション ―COPDを中心として―」を、東北大学病院の竹内雅史先生より「循環器領域のリハビリテーション 2017年版 標準プログラム」の講演をいただきました。ご参加いただいた約40名の皆様にこの場をかりて心より感謝申し上げます。

また、研修会後の懇親会にも約20名の先生方にご参加いただき、有意義な時間を共有させていただきました。

 

 

次回は2018年1月の開催を予定しておりますので皆様方のご参加を心よりお待ちしております。




MIRS…始動!!

ー第1回講演会・総会開催-


 「宮城県内部障害リハビリテーション研究会」の第1回講演会および総会を開催し、80名の方にご参加いただきました。ご多用の中、ご参加いただきありがとうございました。

 講師には市立函館病院の山下康次 先生をお招きし、「集中治療および救急領域のリハビリテーション」をテーマにご講演いただきました。また、「北海道内部障害リハビリテーション研究会:HIRS(前身:北海道O2kinetics研究会)」でのご経験から、研究会として歩み始めた本会へご助言・励ましのお言葉を頂戴いたしました。

山下 康次 先生

(市立函館病院中央医療技術部リハビリ技術科主査)

髙橋 一揮 会長

(東北文化学園大学)

竹内 雅史 副会長

(東北大学病院)